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- 第25回「かなざわを描く」作品コンクール 作品入選発表
第25回絵画コンクール入選発表
こどもたちに絵画を通してまち博に参加してもらおうと2002年に始まった作品コンクールは今年で25回を数えます。 今回も金沢のまちなみや営みがイキイキと描かれた力作が勢ぞろいしました。その中から選ばれた、優秀な作品を発表いたします。金沢美術工芸大学教授 三浦 賢治先生による審査の結果、大賞1点、準大賞1点、開催委員長賞1点、奨励賞1点、入賞14点が選ばれました。

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「金城霊澤」
牧 姫生 さん 森本中学校3年
[選評]
建物や草木、地面の苔にいたるまでよく観察し克明に描き切っています。また、春の明るい日差しと日陰の対比を描くことで豊かな色調を表現しています。実際の風景よりも簡略化した画面構成により、非現実的な空間を獲得しています。
「金城霊澤」は金沢の地名の由来になった場所であり、「かなざわを描く」というテーマにふさわしい作品だと思います。

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「水鏡のことじ灯籠」
竹田 麻里 さん 紫錦台中学校2年
[選評]
庭園という人工的な空間を構築する近景、中景、遠景の仕組みを、筆致を変化させながら絵の中に巧みに取り込んでいます。画面全体を絵具の材質感が覆っており、重厚感のある静けさが丁寧に描かれています。
緑色が多く使われていますが、色彩が単調にならないよう注意深く配置されています。

「兼六園」
倉 啓陽 さん 中央小学校6年
[選評]
兼六園の木々や灯籠を大まかに捉えた描写が新鮮で、湖面にぼんやりと映り込む表現との対比がとても魅力的です。形と色彩のメリハリが明快で、構図も絶妙なバランスを保っており、絵に必要なさまざまな要素を満たす素晴らしい作品だと思います。

「古城の水鏡」
千葉 由樹 さん 高松中学校1年
[選評]
自分が感じた美しさを信じて描いた表現です。満開の桜がお堀の水に映り込む一場面を切り取り、上下の桜が見る者へ向かってくるような動きを感じさせる、非常に魅力的な構成になっています。

「金沢を見守る二本の木」- 星名 優空 さん 河北台中学校3年
[選評]
市民に馴染みのある風景です。シンメトリック(左右対称)な構成が歴史的建造物の象徴性を強調しています。左右のしいの木の描き方に、作者がこの題名をつけた想いが伝わります。

「尾山神社」- 池ノ上 佳帆 さん 森本中学校2年
[選評]
「尾山神社」という題名ですが、象徴的な存在のステンドグラスを画面の中心に持ってくる着眼点が良いです。夜のとばりに感動の中心が鮮やかに浮かび上がります。

「石浦神社」- 山本 愛琉 さん 森本中学校1年
[選評]
画用紙の白色を活かしながら、透明水彩の特性を活かした表現がされています。重厚な題材を繊細な筆致で描くことで、不思議と軽やかな表現になっています。

「噴水」- 水島 大智 さん 森本中学校1年
[選評]
噴水の音が聞こえてくるような空間の動きを感じます。この作品を見ていると、自分が兼六園を散策しているような気持ちになりました。

「本泉寺」- 千田 あすか さん 兼六中学校2年
[選評]
お寺の手前で門を仰ぎ見る構図で、上へとそびえる大樹から空へ抜ける大きな空間を描いています。門の向こうの様子も丁寧に描かれています。

「あかり坂」- 古川 唯莉 さん 兼六中学校2年
[選評]
強い明暗対比、有彩色と無彩色を一枚の絵に存在させる画面構成に、作者の制作に向かう計画性と力量を感じさせます。

「金沢市民の台所」- 津田 せりの さん 兼六中学校2年
[選評]
市場で働く人、店先にならんだ海産物が丁寧に描かれ、それぞれに存在感があります。構成力のある画面を穏やかな色調でまとめています。

「近江町市場」- 傍士 くるみ さん 紫錦台中学校2年
[選評]
人気のまばらな市場の様子が、淡い穏やかな色調で描かれています。絵の構造を支えている丁寧に引かれた線が、見る者を市場の奥へと引き込みます。

「昔の思い出 武家屋敷」- 向井 大和 さん 中央小学校6年
[選評]
これから向かうのかこれまで来た道なのか、見方によって印象が変わる作品です。石畳ひとつひとつの大きさの変化によって奥行きを表しています。緑と黄色系で向き合う壁の色彩も魅力的です。

「けんろく園」- 辻 ルウク 斗夢 さん 中央小学校6年
[選評]
ペンで迷いなく引かれた輪郭線と色彩、そして手が入っていない余白の部分とのバランスが軽やかで心地よいです。

「古い路地」- 作田 花穂 さん 中央小学校6年
[選評]
この場所に立った作者の感覚が画面に映し出されています。色彩と筆の勢いに迷いが無く統一感があり、画面全体に作者の感性が息づいています。

「きれいな武家屋敷」- 青地 日彩 さん 中央小学校6年
[選評]
いくつかの色の塊として石川門を的確に捉えて描いたところがとてもリズミカルで明快な印象を受けます。色の配色も陽光を感じさせ健康な作者の感性を感じます。雲と空もこの絵にふさわしい形をしています。

「流れる用水」- 柏 咲良 さん 中央小学校6年
[選評]
視線が手前から奥へとせり上がるような感覚があります。お堀や水の流れを大まかに捉えた表現と、側道を歩く子どもたちの細かな描写の対比が画面を引き締めています。

「百万さんと金ぱくソフトクリーム」- 戸田 絆貴 さん 戸板小学校2年
[選評]
赤、青、黄の色の三原色を大胆に使った表現が目を惹きます。服の紫色が色彩のバランスをとる役目をしています。画面上部の色紙やソフトクリームの表現に用いたコラージュも効果的です。
【展示会場】香林坊アトリオ(香林坊1-1-1) 1階及び2階にて、全作品を展示します。
展示期間:7月24日(金)~8月2日(日)10:00~19:00